kintoneとカスタマインとAIで作る乙女ゲーム?

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🎄🎄この記事は「カスタマイン Advent Calendar 2025」の13日目の記事です🎄🎄

こんにちは!
gusuku のサポートの中の人の一人、にらです。

今年もカスタマインアドベントカレンダーに参加させていただきます!

カスタマインで作りたかった『あれ』

だいぶ前から思っていたんです。
「自分が沼るタイプのキャラクターが登場する乙女ゲームを作ってみたいな」って。

AIのチャットでもキャラクターを設定して会話することが可能ですが、これをkintoneとカスタマインとAIを組み合わせて作るとどうなるかなと考えて、作ってみました。
ただ、乙女ゲームというとプレイヤーが沼るキャラクターが必要ですが、どんなキャラクターにすればいいか考えれば考えるほどわからなくなったため、異世界の魔女と友達になるゲームになりました(???)。

初対面で突然知らない人間に話しかけられたのに、なんやかんや優しい魔女

ゲームのルール

自分磨きシステムやイベントフラグなども考えましたが、今回は下記のような仕様にしました。
会話を繰り返し、「最高」の好感度の回答があれば『友達になった』としてハッピーエンド、「最低」の好感度の回答があればバッドエンドになります。

  • 会話の結果を「高感度」として下記のいずれかを返す
    • 最低
      • ゲームオーバー
      • 「これまでの好感度」が0、悪い声かけの場合のみ返る
      • 「これまでの好感度」から-1
      • 「これまでの好感度」に変化なし
      • 「これまでの好感度」に+1
    • 最高
      • ゲームクリア
      • 「これまでの好感度」が10以上、かつ良い声かけの場合のみ返る

完成したゲームの流れ

一覧画面で「新規で遊ぶ」ボタンを押し、最初の声掛けをします

    すると、回答がレコードとして追加され、詳細画面に遷移します。

    続きの会話は、詳細画面の「話しかける」ボタンから進めます。

    すると、声をかけた内容やこれまでの会話をもとに、回答が新しいレコードとして追加されます。

    会話を繰り返し、好感度が「最高」または「最低」になればゲーム終了です。

    kintoneアプリ

    好感度ごとの画像を管理するアプリです。
    「初対面」のレコードに、後述のキャラクターの設定と世界観を設定しました。

    魔女の画像は Adobe Firefly に作ってもらいました。

    ゲーム用アプリです。
    1会話=1レコード作成されます。

    好感度ごとの画像と質問・回答とともに、これまでの好感度などを記録します。

    キャラクターと世界観

    あらかじめキャラクターの設定と世界観を、kintoneアプリの文字列(複数行)に登録しておきます。
    会話のたびにこの設定と、それまでの会話履歴をプロンプトに含めて送ります。

    めっちゃ長いので省略します

    カスタマインのカスタマイズ

    一覧画面で「新規で遊ぶ」ボタンのカスタマイズ

    あらかじめ登録しておいた設定と、ダイアログで入力された声掛けをもとに、やること「OpenAI を呼び出してテキストを生成する」を呼び出します。

    詳細画面を表示した時のカスタマイズ

    次の質問「話しかける」ボタンのカスタマイズ

    こちらは、過去の会話履歴をkintoneから取得し、やること「 テンプレートをもとにテキストを生成する」で整えてからOpenAI渡します。
    結果は「回答」と「好感度」に分けてJSON文字列で返すよう指示し、回答を「JSONを読み込む」でそれぞれの値に分け、レコード追加のマッピングで指定しました。

    こんな感じのカスタマイズで実現しました!

    調整中ですが、プロンプトはこんな感じです。

    実際に遊んでみると…

    リリウムが気難しすぎて全然クリアできません!!!!
    気長に会話するか、指示内容を調整するかで悩みつつ、引き続き魔女のリリウムと会話して友達になれるよう頑張りたいと思います!

    それでは!

    投稿者プロフィール

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    にら
    gusukuのチャットサポートの中の人です。
    kintone認定資格は5冠。
    趣味はキャンプ、最近登山もはじめました。